当店のフィルムスキャナーはNKワークス株式会社(ノーリツ鋼機)製のS-600というものを使用しています。それなりの年数を使っていましてパーツの劣化がみられるようになりましたので、メーカーよりパーツを取り寄せて自力で交換しました。交換したのはフィルム搬送ローラーですが、どこをどうバラせば交換できるのか頭を抱えること?時間・・なんとか無事交換できました。
このスキャナーの仕様は主に135F・135H・IX240(APS)の各ネガ・ポジ対応で、スキャニング画素数が135Fでは最高で4011X6048というお値段100万超えの高性能業務用スキャナーです。
S-600
せっかく修理したのだからと自分の昔のネガを引っ張り出して、デジタルデータ化して若かりし頃を懐かしんでみました。
新潟県の国鉄(JRではありません!)長岡駅。使用カメラはminolta HI-MATIC EというプログラムAE方式の距離計連動カメラ。兄から借りて生まれた初めて使ったカメラです。撮影年は昭和50年代後半でフィルムはサクラカラ―SR100。車がまだフェンダーミラーの頃で写っているコスモAPや330セドリックがなつかしいです。
同じ日に長岡駅で撮影した国鉄72系電車を改造したクモニ83002他荷電5連です。
この列車の窓に表示されている運行番号「2044M」を調べてみたら正式には「荷2044M」というものでした。
運行経路は上沼垂駅(写真当時は貨物駅で現在は信号場に降格・新潟駅より約2km東側にある)を出発し信越・上越・高崎線などを経由し終着墨田川駅(一般駅だけど旅客設備はなく旅客扱いもない駅)へ。所要時間は約8時間だったようです。後に減車などを経て最終的には昭和61年11月のダイヤ改正で廃止されたようです。
いきなり東京に戻りますが、同じカメラで撮影した調布市深大寺のだるま市臨のバスです。京王帝都電鉄では毎年3月3・4日に行われるだるま市の多客輸送に対応するために他所から応援のバスを持ってきていまして、この写真は府中営業所から応援に駆け付けた三菱/呉羽自工(B800N?)の路線バスです。撮影場所は神代植物公園前バス停、使用フィルムは同じくサクラカラ―SR100。京王で呉羽の車体を載せているのって少数派だったような気がするのですが、どうなんでしょうか。
京王帝都電鉄多摩営業所で許可をいただき撮影させていただいた同所所属のJ3001号。
この車両は今では珍しくもなんともありませんが、当時としては珍しい冷房車です。屋上にエアコンのダクトらしきものが見えるのが特徴です。型式はMP117だと思うのですが、三菱でブルドッグ以前の旧車体のMPは全国的にも少数派なので、冷房車なんていったらさらに希少車なのかもしれません。調べてみたら昭和51年に京王帝都電鉄の路線バスに3台導入された初の冷房車のうちの1台らしいです。京王電鉄公式の年表にも昭和51年7月22日に路線バスに冷房車導入と書かれています。
またこれが東京初の路線用冷房車だったという話もあるのですが、真偽を記す情報は見つかりませんでした。
しかし路線バス車両に冷房装置が普及し始めたのは意外に遅く、昭和50年代中頃(1980年代)からだそうなのでこの車両は試作車的なものなのかもしれません。
路線バスに冷房装置の普及が遅かったのは、停留所で停まりドアを開けるたびに冷気が逃げてしまい効率が悪いなどの理由があったそうです。
使用カメラは親に買ってもらった初めての自分のカメラであるニコンFE2、フィルムはサクラカラ―SR100。
サンリオピューロランドの完成前。平成2年12月開園で外の照明はこの写真のように数ヶ月前から点灯されていましたので同年秋ごろの撮影です。使用カメラはニコンF4、フィルムはコダックエクター25プロ(PHR)です。このフィルムは感度25という超低感度の驚異的な微粒子のフィルムでたくさん使わせていただきました。
この機会(?)にまた昔懐かしい写真を公開しようと思います。